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なぞなぞの島トキオ

[ TOKIO ]

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さあ見て
みよう!

宮崎・西都発のなぞトキ絵本。
西都市が、空飛ぶなぞなぞ島に
なっちゃった!?

宮﨑・西都KOKOKARAの田上さんと、イラストレーターのむらいけんたろうさんと、モンブランのタッグでお届けする「トキオとタムシリーズ」。2024年も第2弾の作成が決まりました。2023年は「まち歩き」「なぞ解き」要素が強かったのですが、今回はストーリー性を重視した「なぞなぞ絵本」をつくることに決定。前回の「トキオとふしぎな木」でつくった「ストーリーBOOK トキオとタム」のはじまりの物語の、そのつづき。そんなところから、今年のトキオと黒猫タムの物語は幕を開けます。

さあ見て
みよう!

「世界ってふしぎだね」。
トキオの舞台は、なぞなぞ島へ!

ふしぎな木をとおってふしぎなまちにやってきた 少年トキオ。
「世界ってふしぎだね」。

トキオは、ふしぎな木のそばで出会ったくろねこのタムといっしょに、
“世界のなぞ”をさがすぼうけんに出ることにしました。

 
世界のふしぎを探すトキオの話。次の舞台は、海か、山か、王国か?田上さんも交えて打ち合わせをするなかで、親子のぼうけん心をくすぐる「島」はどうかという話になりました。どこかの世界にある、空にぽっかり浮かんだ「なぞなぞ島」。そしてタイトルを「なぞなぞ島のトキオ」とすると、略して「なぞトキ」。からの、「なぞ解き」!これは、ハッシュタグ♯なぞトキでもいけるぞと、これを思いついたときは、その場でワッと歓声が上がりました(ような気がします)。
今回も、ストーリー制作は福永あずさ。そして、絵はむらいけんたろうさんです。
「主要登場人物は3組くらいかな」「意外性があった方が面白いよね」「一回、ここの場面で読者を裏切ってみたい」「トキオの成長譚としても読ませるようにしてはどうだろう」そんなことを延々とやりとりしながら、福永とむらいさんで物語を描いていきました。

なぞなぞ島=西都市!?
オリジナルストーリーが
ひらく新しい観光のカタチ

苦労したのは、「絵本」としての面白さとスピード感をキープしながら、トキオに「謎解き」をさせること。色々と悩み、飛び出したタムを探す過程で出会う「ふしぎでかわいい」登場人物たちが、トキオに謎を出していくという構造にしました。宮崎の西都が舞台の物語なので、読者は「謎解き」とトキオ目線のストーリーをとおして、西都に思いを馳せることになります。空にぽっかり浮かぶ「なぞなぞ島」、実は西都市のカタチをしています。「西都って、実はなぞなぞ島だったのかも!?」と思わせる演出に。さらに、実際の地名や背景から着想を得た「なんだ原(ばる)」「目に見えぬ海まち」「ワカランボー川」などなどの地名とエピソードは、田上さんによるもの。リリース後のSNSの展開やARイベントの仕掛けなど、相変わらずのあふれんばかりのトキオ愛…今回も天才でした。
キャラクターをつくって終わり、本をつくって終わりではなく、みんなでつくったオリジナルストーリーにこめたものは、新しい視点で西都を好きになってほしいという思い。どのタイミングでも、読者がこの物語に触れた瞬間から、トキオの物語ははじまります。前回以上に「イベントをつくるのではなくストーリーをつくる」をまっすぐ意識し、さらに進化させた、新しい観光のカタチ。3者で描く終わらないトキオの物語、これからも長く続いてほしいと願っています。

 

 

「トキオ、そろそろいこう」

大きな花と、小さなくじらと、モグラの王さまと、
たのしいパーティーをした つぎのあさ。

「また 会いにくるね」
やくそくをして、トキオは大きく手をふり、
かけ出していきました。

ふたりはまた、
つぎのぼうけんに出るのです。

 

クライアント
一般社団法人まちづくり西都KOKOKARA
ディレクション
竹田京司
プランナー・コピー・文章
福永あずさ
キャラクター制作
村井健太郎
グラフィック制作
アプアロット