ナマステ!
インド支社のMrs. Spicyです。
6月下旬からモンスーンに突入したムンバイですが、降雨は夜間に集中し、日中は時折青空を見せるなど気温30度前後の穏やかな曇天が続いています。
お陰でオープンエアのオートリキシャでの移動も雨に濡れることが無く大変助かっています。
(ムンバイの街中を走るオートリキシャ)
(オートリキシャを運転するリキシャ・ワラ ワラとは「屋」の意味)
(ビービーとクラクションを鳴らしながら走るオートリキシャはムンバイの名物です。)
今年4月以降に渡印した長期滞在予定の外国人はロックダウン中の厳しい措置の為、住居とする不動産物件の内覧が出来ませんでした。
そのため、Mrs.Spicyのようにサービスアパートメント(日本でいうウィークリーマンション)や、ホテルに長期滞在をせざるを得ない状態でした。
単身赴任の方や、ムンバイは2度目3度目の赴任でほぼ環境を把握している方などは、ビデオ内覧会のみで新居を契約するなど身軽な方もいらっしゃいましたが、初めてムンバイで居を構えようとするものにとって現地の内覧は極めて重要です。
ムンバイの住宅事情はインドで一番悪いといわれており、特に不動産価値の高騰についてはニューヨークに次いで世界2位とまで言われています。
衣・食などについては物価の安いインドと言われますが、フラット(マンション)等不動産の家賃になると月額₨150,000~ ₨200,000(3LDK~4LDK)、日本円で22万円~35万円が最多価格帯です。
また、在印外国人に人気のフラット(マンション)には必ず「ソサエティー(Society)」と呼ばれる管理組合があり、このソサエティーの面接で承認されなければ、たとえ気に入った物件であっても入居することは許されません。
因みにこの「ソサエティー(Society)」という言葉、インドで生活していると本当に良く耳にします。
宗教、カースト、出身地などを重んじるインドにとって「ソサエティー(Society)」にどのような人間が含まれるのか、また招き入れるのかは重大事項なのです。
これはインド社会の基盤で有り、フラットのような小さなコミュニティであっても重視されます。
ロックダウン緩和により不動産の内覧が一部許可されてきたので、Mrs.Spicyも内覧会を申し込みました。
申込に際して不動産会社にリクエストしたポイントは下記の6点です。
・スーパーマーケットに近い場所(徒歩圏内)。
・10階以上の北向きの高層階(最上階は不可)。
・水回りが綺麗。
・比較的近代的でサッシなど窓の機密性が高い(木枠窓不可)。
・各部屋にエアコン完備。
・ジム、プールなどのクラブハウスが併設されている。
日本では随分高飛車に思われそうなリクエストばかりですが、ムンバイで安全に生活するためにはどれも欠かせないポイントばかりです。
特にモンスーンの時期が長く雨の多いムンバイでは溜まり水に蚊が繁殖し、その蚊に刺されることで発症するデング熱は大変恐ろしい病気です。その為、蚊が上昇しにくい高層階で湿気の入り込まない機密性の高い住宅は快適な生活をする上で大変重要なポイントです。
また北向き南向きでも室温の差がかなり出てきます。
モンスーンが半年も続き大気汚染濃度の高いムンバイでは屋外での運動も制限されます。
その為、ほとんどのフラットの敷地内にはヨガスタジオやジムのあるクラブハウスやプール、子ども達を安全に遊ばせる為の公園が併設されています。
(若い世代に人気の「ATLANTIS」というフラットに併設されたプール)
(若い世代に人気の「ATLANTIS」というフラットに併設されたジム)
不動産会社からリクエストに合う物件をご紹介戴き、早速内覧に行ってきましたが、いずれの物件も徒歩圏内に商業施設が有り10階以上の高層階でした。
サービスアパートメントのように全ての家具・電化製品等が揃いメンテナンスも行なってくれるものから、家具無しエアコン無しメンテナンスオプションという物件まで多種多様です。
家具付き物件で特徴的だったのはヒンドゥー教の神ガネーシャ様を奉る祭壇が必ず設置されていたことでしょうか。ヒンドゥー教徒の割合が80%を占めるインドならではの「あるある」です。フラットの場合、部屋ごとにオーナーが違うので家具などの調度品にはオーナーの宗教、嗜好が色濃く反映されます。
この中から物件を決め、ソサエティーの面接を受け、実際に入居が決まるのは1ヶ月以上先のことになります。
定住の地が決まるのは暫く先のことになりそうです。
(インドのフラットの玄関はどこも重厚感があります。)
(サイドボードの上にヒンドゥー教の神、可愛いガネーシャ様が奉られています。)
(オレンジ色の壁が特徴的)
(これもヒンドゥー教の祭壇のようです。)
(インドらしいエスニックな調度品)
(こちらの物件は部屋の中にエアバイクがありました。)
(インドの住宅の床はすべて大理石。憧れの天井扇が付いています。)
7月12日に発表されたマハラシュトラ州の新型コロナ新規感染者数は8,535人、死亡者数350人です。
ムンバイ市は感染力が比較的強いとされるデルタ(インド)型変異株と感染第3波への懸念し、1日当たりの新規感染者数が100~200人に落ち着くまではロックダウンを現行のレベル3にとどめると発表していますが、7月12日の新規感染者数は600人でした。レベル3はまだまだ続きそうです。
レベル3の緩和措置とは主に、
・全ての独立店舗の営業を認める。営業時間は午前10時から午後4時まで。
・レストランは座席数の50%を上限とし平日午後4時までの営業を認める。
・プライベートオフィスは出社数50%以下とし平日午後4時までの営業を許可する。
などで、大学、専門学校を除く小中学校などの教育機関、スイミングプール、映画館・劇場、エンターテインメント・アミューズメント施設は引き続き閉鎖されています。
前回もお伝えしたように結婚式が行われるバンケットホール、ビジネス関連の展示会、スパ・ジム・ヨガ施設などは人数規制を持ちながら再開されています。
(STOP CORONAVIRUS IN MUMBAI JUL10 2021)
【Mrs.Spaicyのインドおやつシリーズ】
・BHURJI PAVS (ブルジパブ)
バターで炒めたショウガ、ニンニク、青唐辛子、タマネギ、トマトが入ったスクランブルエッグを、塩味のパブというふわふわのパンに挟んで食べるインド風サンドイッチ。もちろんマサラ風味です。
家庭では子ども達のおやつとしても人気のストリートフードです。
(BHURJI PAVS ブルジパブ)
(オープンフェイスや、サンドの状態でもサーブされます。)
(ふわふわの塩味パブ。カレーのサイドメニューの定番です。)
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ムンバイで物件探しました!
イインド支社からの日報
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