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貧困下の子ども達

インド支社からの日報

    こちらも
    読みます?
    ほう!

    ナマステ!
    インド支社のMrs. Spicyです。
    着任して3ヶ月が過ぎようとしています。
    6月下旬以降ロックダウンがレベル3に緩和されたムンバイの街角には随分と活気が戻ってきました。
    ムンバイは歌って踊るインド映画で有名なボリウッドの本場です。
    インド映画の俗称「ボリウッド」は、ムンバイの旧称「ボンベイ」の頭文字「ボ」と、アメリカ映画の中心「ハリウッド」の地名が合わさった造語です。
    ボリウッドの協力で製作されたイギリス映画「スラムドッグ$ミリオネア」や1995年日本で大ヒットした「ムトゥ 踊るマハラジャ」などはご存じの方も多いのではないでしょうか。
    映画都市ムンバイには「フィルム・シティー」と呼ばれる広大な撮影所がありますが、街中で撮影風景を見かけることも珍しくありません。
    時々投稿していた「気になる建設現場」も実はオンデマンド配信ドラマのセットであることが判明し、ロックダウン緩和とともに大勢のスタッフが集まり、ボリウッド音楽が鳴り響く中スタンド照明も明々と夜遅くまで撮影が行われています。
    5月のサイクロンで一度倒壊した建設現場ですが、大きな囲い屋根の中にはセットと思われる瀟洒な邸宅が見えています。
    向かいには病院の外観セットなども追加で建設されました。
    一体どのようなドラマが撮影されているのでしょうか。
    引き続き観察していきたいと思います。

    (大きな囲い屋根の中には瀟洒な邸宅が見えます)

    (撮影用セットと思われる病院)
    ロックダウンの緩和でこの様なエンタテインメントや経済活動が復活し街中にも多くの市民が戻ってきました。
    同時に新型コロナ感染症で親を無くした子ども達も多く集まっています。
    インドでは引き取る親族がいない孤児の場合は施設に引き取られますが、施設に入るのを嫌がり物乞いや路上で野菜や果物、花を売りながら自活の道を模索する逞しい子ども達がいます。
    また孤児のカーストを(上位カースト出身と)偽装し養子縁組をするブローカーや、性的搾取が目的の人身売買も社会的問題となっています。

    (ムンバイ西部に点在するスラムの町並)
    この現状に対してマハラシュトラ州政府は、新型コロナ感染症のパンデミックにより両親を亡くした子ども達に経済的支援を提供するほか、教育や日常のニーズのための計画を策定していると発表しました。
    まず第一弾として7月から新型コロナ感染症で少なくとも1人の親を失った子ども達の名前で5万ルピー(約75,000円)の預金が行われます。
    その他にも月額手当1,125ルピー(約1690円)が支給されます。
    日本ではおおよそ各個人で銀行口座を準備し申請する必要がありますが、ムンバイでは銀行口座から準備して配布するという仕組みです。
    通帳や印鑑の存在しないネットバンキングが主流のインドでは、こうした福利厚生の対応も実にスマートに思えます。
    しかし、この意義ある政策が路上暮らしをする戸籍さえ確認出来ない環境の子ども達にどのように伝達されるのでしょうか。
    全ての孤児がこの銀行口座を受け取り人道的な生活が送れるようになる為には、NGO始め多くのサポーターが必要となりそうです。
     
    INDIA TODAY インドで最も流通している雑誌のWebページより)
    7月5日に発表されたマハラシュトラ州の新形コロナ新規感染者数は9,336人、死亡者数306人です。
    日本の人口は約126,7Million、マハラシュトラ州の人口は約124.7Millionと、日本に比べマハラシュトラ州の人口が200万人少ないものの、日本の新規感染者数1,484人(7/4現在)はマハラシュトラ州の約1/6に押さえられています。
    インドの暮らしぶりを俯瞰すると、日本国民のマスク着用・手洗い励行の道徳観念は本当に素晴らしいと思います。

    (新型コロナ感染者接触追跡アプリ「Aarogya Setu」 マハラシュトラ州7月5日の新規感染者数)

    (新型コロナ感染者接触追跡アプリ「Aarogya Setu」 マハラシュトラ州7月5日の死亡者数)
     
    【Mrs.Spaicyのインドおやつシリーズ】
    ・SLEEPY OWL COFFEEの
        THE BOTTLE Cold Brew Coffee
    「SLEEPY OWL COFFEE」はアルマン、アジャイ、アシュワジートの青年3人が起業した若い会社です。
    彼らは弁護士や銀行家としてのレールを外れ、いつでも簡単に美味しく飲める理想的なコーヒーを提供することを理念として企業しました。
    インド南部の約5300フィートの土地で栽培される100%アラビカ豆を農場から直接調達して自分たちで焙煎、製品化しています。
    入手しやすく、保管しやすく、いつでもどこでも簡単に飲むことができるコーヒーとして、いまインドの若者たちに絶大な人気を得ているコーヒーメーカーです。
    弊社モンブランの起業経緯と重なる部分が有り、これからも応援していきたいと思わせる会社です。
    ボトルタイプにはSWEET、HAZELNUT、MOCHAなど4種類のフレバーがあります。こちらは定番のクラシックフレバー。
    コーヒー風味が強く甘みのあるミルクコーヒーです。

    (SLEEPY OWL COFFEE  THE BOTTLE Cold Brew Coffee)

    (SLEEPY OWL COFFEEを起業したアルマン、アジャイ、アシュワジート。笑顔が爽やか~。)