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ヒンドゥー教の地鎮祭?「プージャ」

インド支社からの日報

    こちらも
    読みます?
    ほう!

    ナマステ!
    インド支社のMrs. Spicyです。
    ロックダウン緩和によりムンバイでもやっと不動産等の内覧も許可されはじめたので、日本人を対象とした不動産屋さんからいくつかの物件をご紹介いただきました。
    そして、渡印以来4ヶ月、やっと足止めされた(ウィークリーマンション的な)サービスアパートメントから、定住型アパートへ引っ越すことになりました。
    固定住所があるって素敵です!!
    アパートのオーナーさんご夫婦は地元にお住まいのヒンドゥー教徒なのですが、新築アパートで初めてのレンタル契約(インドのアパート(フラット)は部屋ごとにオーナーが異なります)なので、ヒンドゥー教の「プージャ」(お祈りの儀式)を行いたいと連絡をいただきました。
    「この部屋に住む人が安全で、幸せに暮らせますように」というお祈りだそうです。
    期間限定の外国人にレンタルいただいた上に、そのような儀式までしっかり執り行っていただけるなんて、とても有り難いことです。
    インドでは有事の度にお坊さんを呼んで、今回の様な「プージャ」(お祈りの儀式)が執り行われます。
    日本でも生まれて亡くなるまでの間に色んな儀式が執り行われますが、
    神や仏のご加護を求め、儀式を通して節目を感じ、正しく生きていこうという真摯な心はインドでも一緒ですね。
    因みに「プージャ」の語源は、「プー:花」・「ジャー:生ける」、花を生けるとういう意味を持つそうです。
    この「お清めのプージャ」ですが、新居の部屋の真ん中で炭を熾して護摩を焚き、お坊さんがお経を唱えて部屋をお清めするというもの。
    参列者全員がお供え物のお皿を持ち回り、お経に合わせて炭火に燻べ、家の中を煙で一杯にします。
    アパートの部屋の一室で焚火のようなことをして、火災警報器は大丈夫なの??と心配になりますが、大丈夫のようです。(そもそも火災警報器が作動してないのかも疑惑?インドあるある!!)
    インドの住宅では殆どの床に大理石が使われていますので、引火する事もないのでしょう。

    (部屋の真ん中で炭を熾し護摩を焚きます)
    参列者はオーナーご夫妻とそのご家族、そして新しい住人や親しい友人等です。
    お供え物は、正方形のお盆に林檎、洋梨、グアバなど季節の果物とマリーゴールドの花等が飾られています。
    丸いお盆の小さな銀食器には練線香、赤い布、聖紐、クローブ、ウコンなどのスパイスや木の実等が盛られています。とてもカラフルでヒンドゥー教らしい色彩です。
    そしてこの儀式は最低でも3時間を要します。
    インドは結婚式を筆頭にこのような儀式にじっくり時間をかけます。

    (お供え物を炭に燻ます。色んな儀式がありますね。)
    玄関にはお祈りで使ったスパイスを水に溶かしたもので書いたおまじないと、
    新居である証のマリーゴールドのレイが飾られていました。

    (玄関に新居である証のマリーゴールドのレイと、不思議な文字)
    こうしてインドの優しい人達と触れ合いながら、無事、新居での暮らしをスタートする事が出来ました。
    素晴らしいオーナーご夫妻との出会いと、ガネーシャ様のご加護をいただき、
    これからのインドライフがますます楽しみになってきました。

    (キッチンには儀式で使った聖水の壺が置かれています。結ばれているのは聖紐です。
    いつまで置けば良いのか聞き忘れました。)
     
    【Mrs.Spaicyのインドおやつシリーズ】
    ・MOTICHOOR LADOO(モティチョール ラドゥ)
    ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ” 『夢をかなえるゾウ』(水野敬也 (著))の大好物で知られるラドゥはインドを代表する郷土菓子です。
    ひよこ豆粉やセモリナ粉、ココナッツパウダー、砂糖、ギー(動物性油)などを団子状に整え、ナッツ類をトッピングします。地方によって多種多様のラドゥがありヒンドゥー教儀式のお供物の中でも代表格のお菓子です。
    日本人にもファンは多く、楽天市場などでお土産バージョンのラドゥも購入可能です。
    インドのおやつにご興味がある方、インド大好きの方には是非チャレンジしていただきたいです。

    (MOTICHOOR LADOO(モティチョール ラドゥ)お供え物なので、専門店ではキロ単位で販売されています。)

    (楽天市場などで購入可能です。)